11 地天泰(ちてんたい) 易からの言葉
本来は天は高く、遥か上にあります。
地は低く、下にあるのが、自然の姿です。
この卦は地が上にあります。
これは、気の作用を表しています。
天の気が地上に降りてきて、
つまり太陽の光熱が地上に降り注がれて、
地もまた受け入れて、万物が育つ状態です。
会社で言うと、社長が社員のことを考えて、
社員もまた会社が好きで、
上下が一体となっている状態です。
<平和と幸運の気が降りてきている>

ゆったりと安泰なとき。
平穏無事。
この無事な時を楽しみながらも、
細かいことに心を配りなさい。
一人より、仲間やグループなどで物事を行う時。
季節の挨拶状とかは、功を奏する。
地天泰(ちてんたい) 鯛焼きで離婚?

この絵は、街角の恋人というタイトルです。
安定した恋人同士でしょうか。
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地天泰の泰に合わせて、鯛焼きのお話です。
結婚なさって、3年目の34歳位の奥様です。
「私には、自由に好きな鯛焼きを
食べる自由もないのでしょうか?」
当時、15年位は、働かない専業主婦という
存在の方々が沢山いらっしゃいました。
いまでは、ガラパゴスと言われていますが。。
お話を伺ってみたところ、
終末土曜日にご主人のお母さまが、
遊びに見えたらしいのです。
その時に近所に美味しい鯛焼き屋さんがあるので、
彼女が買ってくることになったのです。
お姑さんはあんこがいいと。
ご主人も、あんこがいいと。
お嫁さんは、クリームが食べたい、と
主張したらしいのです。
ところがご主人に、お前もあんこにしなさいと、
命令されたのです。
それで、好きな鯛焼きを食べる自由もないの?
悲しいことに泣きそうになっているわけです。
その時に、易が示してくれたのが、
地天泰の二こう、でした。
地天泰の泰が、鯛を暗示しております。
易はこういうことが、結構あります。
二こう、をひっくり返すと、離となり、
天火同人(てんかどうじん)=同じになる、
という卦になります。
私は泰と鯛が絶妙で、思わず笑ってしまったので、
キョトンとしていました。
私は、易が教えてくれたので、
ご主人の代弁をしました。
ご主人は、天下同人で同じ考え、同じ食べ物、
本当の家族になりたかったのよ。
子供の頃の食べ物は、その人の味覚を一生左右するの。
同じ食べ物を食べていると、似てくるし、
仲良くなるの。。。
「また、お母さまの前で、あなたに命令して、
威張って見せたかったのね。
裏に地火明夷という、傷つく意味があるので、
多分心配していると思うわよ。」
「もし、クリームが食べたければ、普段は一人なのだから、
買って食べたら良いでしょう。
小豆は、身体にも良いし、ダイエットにも良いのよ。」
彼女はにっこりしながら、帰りました。
案の定、ご主人とは仲良くなったそうです。
数年後、お会いした時に、鯛焼きの件で。。。
直ぐにわかり、お互いに笑い合いました。
これが、安泰な日常の中での出来事です。
毎日、働かなくては生活できない、
いまのお嫁さんと比べたら、極楽です。
でもその時は、当たり前でわかりません。
これが、地天泰のなかの悩みです。
コロナ禍で人と人がお茶して、お喋りできるのが、
幸せと気づくのと似ているのかもしれません。
地天泰(ちてんたい) ~人間関係~
友人も多く、ゆったりと安定している。
安定している、なめらかな交際が出来る。
副収入などがあるかも。
対人関係は、解決して真の友となる。
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