前回は、ちょっと濃いめの薔薇の描き方の手順を
画像と共にお話しました。
簡単なコスパ最高のトレースの仕方なども
ご紹介しましたね。
透明水彩というのは、
色を重ねていくことで、
別の美しさが醸し出されます。
私は飽きっぽいというか、
ただ綺麗なものばかり描いていると、
ちょっとそうじゃない変わったものも
描きたくなるのです。
今回は、それに私のイメージを重ねて、
ちょっと単なる薔薇じゃない、、
ちょっと素敵なアートに変身させました。
芸術的なイメージを広げていく
方法もお話しますね。。。
こちらは、前回のものです。
1、透明水彩 芸術的構成コンセプト
ちょうど、いま、世の中は新型コロナウイルスで
大騒ぎです。(2020・2・3)
私は、古代のシャーマン 卑弥呼を絵にして、
地球全体を浄化する絵を描きました。
FBやSNSに投稿しました。
海外の詩人たちが絶賛してくださり、
詩をつけてくださいました。
それで、前回薔薇の絵を描いたときに、
思い付いたのです。。。
絵の卑弥呼の命を受けて、
世界中の薔薇の花たちが、ウイルスを食べてくれるのです。
薔薇の花たちは、お魚のようなものに
変身するのです。
そして、食べられたコロナウイルスたちは、
薔薇の香りで癒されて、
最後は善玉菌に変貌するのです。
そして、今度は人間を助けるのです。
まあ、こんなストーリーを絵にしたわけです。
ピカソは、「想像できたものは、現実になる。。」
と言っています。
ですから、想像力というのはとっても大切なことなのです。
海外のアートスクールは、
発想や想像力をとても大切にします。
2、透明水彩 技法 墨
前の絵に、薔薇の下に墨を塗っていきます。
写真は色が綺麗に取れていません。
我慢してくださいね。
ホルベリンのアイボリーブラックでも良いです。。。
また、プルシャンブルーでも素敵になります。
この辺はその人の感覚で決めていきます。
また、バーントアンバーなどの茶系も
落ち着いた雰囲気になります。。
バレンタインのプレゼントなんかには、良いと思います。
黒系を塗る前に薔薇の下の方に
筆で水を塗っておきます。
黒の細目の筆で丁寧に塗っていきます。
特に薔薇の下から出ている細い線を
塗りつぶさないように、逆に少し白く細い線で囲むように、
丁寧に塗っていきます。
周りに水を塗っているので、
墨が自然とにじみながら、混じりあいます。
完全に乾く手前で、水を手でかけます。
筆で置いても良いです。
そうすると、まだら模様が出来てきます。
3、透明水彩 不透明水彩 白の使い方
さて、いよいよ、不思議なお魚が登場します。
お色はホルベリンのチャイニーズホワイトです。
透明水彩の先生で、白と黒を使ってはいけない、
という方がおります。
白は不透明になるからという理由。
また、黒は色を混色して作るべきだと。。。
透明水彩と言っても、必ず不透明が混じっています。
私はイギリスのアートスクールの人気の先生から、
色彩理論を学んだことがあります。
白と黒はりっぱな色であると仰っています。。。
また、古代の絵画は、白と黒、全部で4色位で
描かれているとのことでした。。
さて、不思議なお魚を
たっぷりのホワイト系の絵具で載せていきます。
そうすると、どうでしょう!!!
下の黒や赤が溶けてきます。
白だったのに、程よいグレーになってきます。
赤もところどころに入っていて、
複雑な味わいになっています。
透明水彩は、前に塗った絵具が溶けていきます。
アクリルなんかは乾くと耐水性になるので、溶けません。
乾く間に、黒の部分に白系の絵具を細い筆で
置いていきます。
完璧に乾く前に今度は、金の絵具を置いていきます。
私はアクリルを使いました。
水彩の金でも、なんでも良いです。
日本画系の顔彩の金は素敵です。
お魚が乾いたら、目を入れます。
そして、唇も入れます。
そして、お使いなので、冠を頭に載せて、
パールで飾りました。
これで、終わりなのですが。。。
下は完全に不透明です。
上の薔薇は透明感一杯の透明水彩です。
これでは絵が分離して、繋がらず、
絵としてはオカシイのです。
そこで、白の透明水彩の絵具を溶いて、
左の薔薇の部分にかけていきます。
白く入れすぎたら、ティッシュで取ります。
これも大切な技法なのです。
右にぬってはダメです。。
光の部分だからです。
そして、最後に金を筆にたっぷりつけて、
スパッタリングをします。
たっぷり絵具を含んだ筆のしっぽを、チョンチョンたたくと、
絵具が飛び散ります。
飛び散ってほしくないところは、紙で覆っておきます。
これは良く使いますから、
練習してくださいね。
名前は難しそうですが、やってみると、とても簡単な技法です。
これで絵に統一感がでました。
4、透明水彩、技法、まとめ ティッシュ
さあ、いかがでしたか?
ちょっと、光を入れてみました。
可愛らしい、不思議なお魚は描けましたか?
今回は、透明水彩では、タブーと言われている、
・白と黒の使い方。
・細い線を塗り残す。
・スパッタリングのやり方。
・ティッシュの使い方。
・絵に統一感を持たせる方法。。。
・一番大切な想像力ということ。。
ピカソの言葉は、私の人生の指針でした。
盛りだくさんでしたね。
絵を作っていく上で、とても重要なことばかりでした。
次回は、透明水彩らしい、
淡い色づかいの薔薇を描きたいと思います。
是非、また一緒に描いていきましょう
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